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色の表現

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言葉のマジック

赤と言っても正確に伝わらない。

「赤い」と言われて、どんな色をイメージしましたか?
りんごの赤、トマトの赤、ワインの赤、血の赤、ポストの赤、信号機の赤…世の中にはいろんな赤があるんですねぇ。だから、赤いと言っても、人それぞれ好みや経験値、そのときの気分で伝わり方は違ってきます。

では、次の表現ではどうでしょう?
街に出ると今にも大粒の雨が降りそうに、雲が低く、低く垂れ込めていた。アキラの心の中にまでその雲が垂れ込めてきて、胸が押しつぶしそうになった彼は地下鉄の駅へ足を速めた。

さあ、何色をイメージしましたか?
暗い灰色という「色」を一切使わずに、ほとんどの人がほぼ同じ色を連想したはず。土砂降りの雨が降る直前の雲の色は、みんなの共通認識としてある。その例をあげて色を表現することができる。これも言葉のマジックです。

視点を変えれば、言ったつもりが正確に伝わらないことが多いということです。相手に伝わるように工夫して表現や言葉の選択をしないと伝わらない。だから、日本語は難しい。だけど、日本語って面白い。

ちなみに、赤と言われて、垢だと思った人は、お風呂に入ってきれいに全身シャンプーしてください。